受けよう!がん検診 2024年度(令和6年度)版

〔説明〕 
これは、A3横 両面カラーの二つ折りリーフレットです。 
〔説明終わり〕

テキスト化凡例
1 テキスト化の際に加えた説明は〔〕(亀甲かっこ)で囲んでいます。
2 図や表は【】(墨付きかっこ)で囲んでいます。
3 ルビは《》(二重山かっこ)で囲んでいます。
4 見出しの前に◎を付けています。
テキスト化凡例終わり

受けよう!がん検診
早期発見で命を守る!
2024年度(令和6年度)版

令和6年度
がん検診 自己負担金無料
堺市〔市章のロゴマークがあります。〕

検診は自覚症状のない方が対象です。 自覚症状があれば、検診ではなくすみやかに医療機関を受診して適切な検査を受けましょう。

定期検診はなぜ必要?
厚生労働省が推奨する5つのがん検診(胃・肺・大腸・子宮頸・乳)は、定期的に受診することで進行前の早期発見やその後の治療費負担の軽減にもつながり、治る可能性が高まります。

各検診の詳細は後に記載しています

〔中央には、それぞれ円で囲まれた胃・肺・大腸・子宮・乳房が描かれています。それを挟んで立ち、虫眼鏡を覗く白衣の女性とバインダーを手にして記録する白衣の男性のイラストがあります。〕

◎ 堺市の死亡原因の1位はがんです

【図】
資料:令和4年人口動態統計
〔説明〕
死因別死亡割合を表した円グラフです。死亡数 10,243人〔死亡原因の項目は、その他を含めて8項目です。〕
①がん 26% ②心疾患(高血圧性を除く)15 % ③肺炎(誤嚥性肺炎を含む)10.9% ④老衰 8.5% ⑤脳血管疾患 6.5% ⑥腎不全 2.3% ⑦不慮の事故 2.2% ⑧その他 28.6%
〔説明終わり〕
【図終わり】

◎ 早期発見で5年生存率は9割以上(例:大腸がん)

【図】
出典:がん研究振興財団「がんの統計2023」がん診療連携拠点病院等(都道府県推薦病院含)における5年生存率(2013~2014年診断例)
〔説明〕
発見時期と5年生存率を表した横棒グラフです。
Ⅰ期 早期発見の場合 95%
Ⅳ期 発見が遅れた場合 19%
〔説明終わり〕
【図終わり】

◎ がん検診(検査)の一覧表

【表】
〔説明〕
7種類のがん検診について対象者と検診(検査)種別が書かれた表です。対象者の年齢は検診を受診する日の年齢。肺がんは、個別検診と集団検診があります。それ以外は、個別検診のみです。
個別検診とは医療機関で実施している検診(検査)
集団検診とは保健センターや地域会館などで実施している検診
①胃がん検診 50歳以上の偶数年齢の市民  
②肺がん検診 40歳以上の市民 
たんの検査は次の条件に該当する希望者
50歳以上の市民で、喫煙指数(タバコ1日本数×喫煙年数)=600以上の方 
③大腸がん検診 40歳以上の市民 
④子宮頸《しきゅうけい》がん検診 20歳以上の偶数年齢の女性市民
⑤乳がん検診 40歳以上の偶数年齢の女性市民 
⑥胃がんリスク検査 35歳~49歳の市民(35歳~49歳の間に1回)
⑦前立腺がん検査 50歳~69歳の偶数年齢の男性市民
※胃、肺、大腸がん検診、または堺市国民健康保険特定健康診査と同時実施
〔説明終わり〕
【表終わり】

胃がん・子宮頸がん・乳がん検診、前立腺がん検査は2年に1回受診できます。
奇数年齢で前回の偶数年齢時に受診できなかった方は、事前に保健センター(「◎がん検診についての問い合わせ先」参照)で必要書類を発行しますのでお申し出ください。 本人と確認できるもの(健康保険証、運転免許証等)をお持ちください。
複数のがん検診、その他の検査や検診を組み合わせて受診できます。

検診の不利益について
がん検診には限界があり、100%がんを発見できるわけではありません。がんがあっても「異常なし」と判定されることがあります(偽陰性)。また、がんがなくても精密検査が必要と判定される場合もあります(偽陽性)。
検診には、このような不利益を生じることがあります。

検診後の精密検査について
がんは初期のうちであれば治る可能性が高い病気になってきています。がん検診の結果が要精密検査だった場合は、がんを早期に発見する機会ととらえ、必ず精密検査を受けてください。

◎ がん検診(検査)の種類と検査内容(すべての検査には問診が含まれます)

〔7項目のがん検診(検査)について説明する表があります。〕

1 胃がん検診
日本人に多いがんです。
近年減少傾向が認められますが、罹患数《りかんすう》(がんになる人の数)は依然として日本で多い「がん」といえます。しかし、早期に発見すれば多くの場合治ることがわかっています。
検査内容:胃部X線検査 または 胃内視鏡検査のいずれかを選択
※ 鎮痛薬・鎮静薬の使用はしません。

2 肺がん検診
がんによる死亡数の第1位!
肺がんの最も大きな原因は、喫煙です。喫煙量が多いほど、また喫煙年数が長いほど、肺がんにかかる率は高くなります。タバコを吸っていないから安全というわけでもありません。タバコと関係なく発生する場合もあります。
検査内容:
・胸部X線検査
・たんの検査(次の条件にあてはまる希望者)/50歳以上の市民で、喫煙指数(タバコ1日本数×喫煙年数)=600以上の方

3 大腸がん検診
日本人に増加中です!
大腸がんは、動物性脂肪のとりすぎ、食物繊維の摂取不足等の食生活の欧米化により、日本人に急速に増えている「がん」です。
検査内容:便潜血検査(2日法)/自宅で便を2日分採取するだけの簡単な検査です。

4 子宮頸《しきゅうけい》がん検診
20~30歳代の女性に多く、近年増加中です!
子宮頸がんは検診によって比較的容易に発見できる「がん」です。また、早期に発見されると多くの場合治ることも分かっています。
検査内容:
・視診
・内診
・子宮頸部の細胞診/がんの発生しやすい部分等の分泌物を綿棒等で採取し、検査します。

5 乳がん検診
日本人女性の9人に1人がかかるといわれています。
乳がんは、日本人女性が最もかかりやすい「がん」です。40歳代から急増し、60歳代まで高い罹患率が続きます。
検査内容:
・視診/眼で異常の有無を確認
・触診/手で触れて「しこり」等の有無を確認
・マンモグラフィ(乳房X線撮影)(視触診実施医療機関から撮影機関を紹介します)検診の結果により、40歳代の必要な方には超音波検査を案内します。

6 胃がんリスク検査
将来の胃がんリスクがわかる!
採血で将来どれくらい胃がんになりやすいかのリスクを調べる検査です。胃がんリスクが高い場合は、リスクを減らすための予防対策をすることができます。
※ 胃がんを診断する検査ではありません。
検査内容:血液検査/ピロリ菌の有無、胃の萎縮度の判定

7 前立腺がん検査
年齢とともに増加傾向にあります。
男性の前立腺にできる「がん」で、早期は特徴的な症状がありません。年齢とともに増加します。血液検査でPSA値を測定し、早期の前立腺がんに気づくことができます。
検査内容:血液検査/PSA値測定

受診方法や問い合わせ先は「◎がん検診についての問い合わせ先」へ

◎ がん検診についての詳細はこちら
堺市のがん検診が受診できる医療機関 、肺がん・結核検診(集団検診)の日程などの詳細を確認できます。
パソコンやスマホで!〔検索できます〕
堺市けんしん総合サイト
https://www.sakai-kenshin.jp/

〔堺市けんしん総合サイトの2次元コードがあります。〕

◎ がん検診の受診方法
複数のがん検診を組み合わせて受けられます。 年度末は予約が混み合います。早めの問い合わせ・予約をおすすめします。

1 電話等で問い合わせ(予約)
個別検診〔の〕問い合わせ・予約は市内指定の協力医療機関へ
集団検診(肺がん・結核検診)〔の〕問い合わせ・予約は保健センターへ [下記に記載]
たんの検査(条件に当てはまる希望者が対象)と、南区・北区で実施する検診については予約が必要です。

2 受診する
指定日に実施場所で受診してください。 医療機関の場合は受付で「堺市の〇〇がん検診です。」とお申し出ください。
持ち物 本人と確認できるもの(健康保険証・運転免許証等)
※ がん検診の受診には、 受診券は不要です。

3 検診結果を受け取る
結果をお知らせします。 精密検査が必要な方には別途ご案内します。

◎ がん検診についての問い合わせ先〔8か所あります。〕

問い合わせ先、所管区域、住所、電話、FAX〔の順です。〕
1 堺保健センター 堺区 堺区南瓦町3-1 堺市役所敷地内 072-238-0123 072-227-1593
2 中保健センター 中区 中区深井沢町2470-7 中区役所内 072-270-8100 072-270-8104
3 東保健センター 東区 東区日置荘原寺町195-1 東区役所内 072-287-8120 072-287-8130
4 西保健センター 西区 西区鳳東町6丁600 西区役所内 072-271-2012 072-273-3646
5 南保健センター 南区 南区桃山台1丁1-1 南区役所内 072-293-1222 072-296-2822
6 北保健センター 北区 北区新金岡町5丁1-4 北区役所内 072-258-6600 072-258-6614
7 美原保健センター 美原区 美原区黒山782-11 072-362-8681 072-362-8676
8 健康推進課 堺区南瓦町3-1 072-222-9936 072-228-7943

検診(検査)に関する注意事項
・受診する際は、本人と確認できるもの(健康保険証・運転免許証等)をお持ちください。 また、がん検診(検査)の自己負担金は無料ですが、治療等された場合は別途料金がかかることがあります。
・現在、入院・通院している方は、受診前にかかりつけ医等にご相談ください。
・胃がん検診の内視鏡検査は、抗血栓薬を服用している方は受診できません。 また、乳がん検診は、豊胸手術・ ペースメーカー装着の方は受診できません。
・がん検診(検査)は、問診の内容により受診できない場合があります。
・職場で受診できる方は、職場の検診を優先してください。
・肺がん検診、大腸がん検診は毎年度(4月~翌年3月)に1回、胃がん検診、子宮頸がん検診、乳がん検診、前立腺がん検査は偶数年齢時ごとに1回、胃がんリスク検査は35~49歳の間に1回のみの受診となります。
・がん検診を受けることで必ず全てのがんが発見できるものではありません。 部位や進行度合によって発見しづらい場合もあります。

以上で「受けよう!がん検診 2024年度(令和6年度)版」のテキスト化を終わります。
製作 堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター
製作協力 テキスト化堺
製作完了 2024年7月