わびさび3号
館長のご挨拶 岩井和彦
春は、多くの別れと出会いを持ってあわただしく過ぎ去り、早初夏を感じる今日この頃ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。遅くなりましたが、平成25年度最初の図書館便り「わびさび」をお届けします。
当センターでは、特定非営利活動法人堺障害者団体連合会からの執行職員近藤宏良が退職し、新たに竹本勝重が着任しております。前任者同様親しくお付き合いいただきますようよろしくお願い申し上げます。
皆様の中には、テレビを生活の情報源として活用されている方が多くおられると思います。当館には、 春の放送番組改編に伴い、NHKから「総合・Eテレ解説放送番組一覧」が届いています。連続テレビ小説に音声解説が付与されていることはご存知かと思いますが、この番組一覧を見ていると、例えばNHK総合では、「歴史秘話 ヒストリア」「ためしてガッテン」「鶴瓶の家族に乾杯」など楽しい番組に音声解説がついているようです。確かに、増えてきたようにおもいますが、実際にはどうなのでしょうか?まだ、試していないという方は、リモコンの「音声」ボタンを第2(副音声)に切り替えてみてください。音声解説がつくことで番組の理解度は大きく変わります。総務省では、2007年に総放送時間に占める解説放送時間の割合を10%にするとの数値目標を定めていますが、2011年度では、NHK(総合):7.6%(対前年度比1.7%増) 、NHK(教育):10.7% (対前年度比0.7%増) 、在京キー5局平均:1.1%(対前年度比0.5%増) 、在阪準キー4局平均:1.2% (対前年度比0.6%増)、在名広域4局平均:1.0%(対前年度比0.4%増)、全国の系列ローカル局(在阪準キー4局及び在名広域4局を除く101局)平均:1.0%(対前年度比0.5%増) となっています。まだまだ少ないと言わざるを得ませんが、1日も早い目標達成を望むものです。この番組案内(点字版・CD版)は点字図書館閲覧室に置いてありますので、ご来館のときにチェックしてみてください。貸し出しも可能です。
私はかねてよりコマーシャルにも音声解説や字幕が付与されるべきだと思っているのですが、フジ系バラエティ番組「ライオンのごきげんよう」で、4月より「字幕付きテレビコマーシャル」でのトライアル放送が再開されました。ライオンは、2010年11月にフジと協力して、「ライオンのごきげんよう」で、CMバンクから送出する字幕放送として、全国放送で初めてのトライアル放送を実施しています。今回は、終了時期を未定に、正式放送体制への検証を行うとのことです。4月1日からの月~金の毎日、「ごきげんよう」でリモコンの「字幕」ボタンを押すだけで確認できます。テレビだけではなく、映画も楽しんでいただこうと、ボランティアの皆様のご協力をいただき、音声解説のついた映画鑑賞会を開催しています。詳しくは次のページでご紹介しています。1日も早く、多くの映画やテレビ番組を視覚障害者が十分楽しめるようになることを願って止みません。
利用者の皆様へ
◯交流サロンのご案内
毎月一回、利用者の皆様、ボランティア、職員が交流をできるようにサロンを開催いたします。視覚障害の方は図書館利用の有無と関係なくどなたでもご参加いただけます。是非お誘いあわせの上ご利用ください。原則予約制ではありませんが、事前に人数を可能な限り把握したいため、参加が決まった方は職員の「原田」までご連絡ください。
6月から8月の日時・内容を紹介いたします。是非ご参加ください。
*予定は事情により変更になる場合がございます。
6月15日(土) バリアフリー映画体験会
午後の遺言状 いずみの会によるリアルタイム音声解説です。
場所 プラザ3階 大研修室 13時~16時
あらすじ・・・老女優が避暑に訪れた先で過ごすひと夏を描いて、生きることの意味を問う人間ドラマ。夏、蓼科の別荘に避暑にやってきた老女優、蓉子。彼女をその別荘で迎えるのは農婦の豊子。もう30年もの間続いてきた光景だ。言葉は乱暴だが、仕事はきっちりこなす豊子に蓉子は信頼を寄せている。そして、今年の夏もいつも以上にいろいろなことが彼女たちを待っていた。
7月20日(土) バリアフリー映画体験会
ハリー・ポッターと賢者の石 ハリポタ第一作です。
場所 プラザ2階 研修室 13時~16時
あらすじ・・・両親の死後、親戚の家に預けられたハリー・ポッター少年。そこでは階段下の物置部屋をあてがわれ、何かとこき使われる毎日。そんなある日、ハリーの11歳の誕生日に一通の手紙が届いた。中身はなんと、魔法魔術学校の入学許可証だった。ロンとハーマイオニーという友達もでき、楽しい毎日を送るハリーだったが、やがて学校に隠された驚くべき秘密に気づくのだった……。
8月17日(土) ゆる体操体験
場所 プラザ3階 大研修室 13時~16時
ゆる体操を行うと、固まったからだを上手にゆるめることができます。すると体のコリや冷えがスッキリ解消し、血液や体液の循環が良くなり、深い呼吸ができるようになります。新陳代謝が活発になりますから、体が元気に、見違えるほど若返ります。心も体もリラックスしてきます。大学等の研究機関と共同で行った多数の測定実験で、ゆる体操の優れた健康効果が実証されています。誰でも簡単にできる体操です!!
注 動きやすい恰好でバスタオルを持参してください。
◯パソコン、点字初心者向け講習会のお知らせ
交流サロンの日程に合わせて初心者向けのパソコン体験講習会、点字の読み方体験講習会を開催いたします。興味があるけれど受講する機会がなかった、一歩を踏み出せなかったという方どうぞお越しください。一度だけの体験ですのでお気軽にどうぞ。
日時 交流サロンがある日の午前中。10時~ 1時間程度
場所 プラザ2階 閲覧室
定員 5名
内容 偶数月 パソコン 奇数月 点字
*定員、準備の関係がありますので、申し込みをして来館するようにお願いいたします。職員の原田まで申し込みください。申し込みは空きがあれば前日まで受付いたします。
◯メールでの情報配信のご案内
現在、図書館からの情報発信はこの「わびさび」だけですが、発行時期によってはプラザの行事等の情報を発信できないことが少なくありません。そこでメールでの情報発信をしてなるべくタイムリーな情報を提供していけるように考えております。登録希望の方は
tosho@sakai-kfp.info まで
件名にメール配信希望と書き、本文に氏名を記入の上送信下さい。準備ができ次第情報を発信していきます。また登録者はわびさびもテキストデータで配信させていただきます。従来通りわびさびは点字や録音で必要な場合は、本文にわびさび点字希望、わびさびCD希望と書いておいてください。特に記載がない場合はテキスト配信に変更させていただきます。
◯新しい設備のお知らせ
誘導鈴がつきました。
プラザ玄関に入口を定位するための鳥の声がつきました。(福祉会館と同じような雰囲気です。)近くに来たけれど玄関が分からないという声が多く、その要望に応えたものです。「コマドリ」の声を設定し道路からも聞こえるようにしましたが、この音に負けじと周辺の鳥も鳴き始めましたので聞き分けにくくてちょっとわかりにくいかもしれません。プラザに来館することがありましたらご確認ください。
歩導くんを仮に設置しました。
二階の視聴覚センターエレベーターを降りたところからカウンターまでの間に歩導くんという点字ブロックとは異なるものを試験的に設置しました。材質はゴムで白杖のあたる感触、足で踏んだ感触、またコントラストがはっきりしているので見えにくい方には目で確認してもらうことができるものです。屋内専用のものです。プラザに来館することがあればご確認ください。
◯自館製作分2012年 貸出トップ10
堺で製作をしたものでよく借りられている図書を紹介いたします。今回は2012年1月から12月にかけての年間ベスト10となります。これは図書館から皆様に貸出したもの、サピエで聞かれたり、ダウンロードしたものを集計してランキングしたものです。
どんな本が楽しいか、どんな本を借りたらいいか迷っている、わからないという方、またまだ読んでないものがあったという方は、ぜひ参考にしてみてください。
2012年 自館製作分 デイジー図書年間ベスト10
- 異変街道 上(講談社文庫)松本 清張著
- 主殺し(知らぬが半兵衛手控帖18)藤井 邦夫著
- 夕映え(知らぬが半兵衛手控帖17)藤井 邦夫著
- 愛憎の檻 獄医立花登手控え3 藤沢 周平著
- 神々の起源と宇宙人 マヤ・アステカ・インカ ゼカリア・シッチン著 竹内 慧訳
- 朧夜ノ桜(居眠り磐音江戸双紙24) 佐伯 泰英著
- 異変街道 下 松本 清張著
- 一汁一菜 夫婦ふたりの健康ご飯 久松 育子著
- 見殺し (評定所書役・柊左門裏仕置3) 藤井 邦夫著
- 陽炎ノ辻(居眠り磐音江戸双紙1) 佐伯 泰英著
2012年 自館製作分 点字図書年間ベスト10
- 丑三つの月 あやかし草紙 竹河 聖著
- 弥勒の手(双葉文庫)(若さま同心徳川竜之助) 風野真知雄著
- 大腸がん 治療・検査・療養(国立がん研究センターのがんの本) 藤田 伸,島田安博監修
- イヌがどんどん飼い主を好きになる本 カリスマ訓練士が教える 藤井 聡著
- こころの花畑 心があたたまるすてきな話 小林 正観著
- 半夏生の灯 あやかし草紙 竹河 聖著
- プリンセス・トヨトミ 万城目 学著
- 四字熟語グラフィティ 五味 太郎作
- まるわかり日本・中国・韓国の大問題 ゼロプラス編]
- 芥川龍之介作品集1 芥川 龍之介著
図書館からの報告
◯市民ための福祉講座の報告
年度末も差し迫った3月30日の土曜日にプラザ全体を活用して市民ための福祉講座を開催いたしました。今回は視覚・聴覚障害者センターが企画を行い、特に視覚障害の部分にスポットを当てたイベントとしました。
内容はバリアフリー映画、盲導犬体験、視覚障害者スポーツ体験、盲導犬に関するクイズラリー、視覚障害者によるコンサート本当に盛り沢山のイベントでした。延べ人数では300人近くの方にご参加いただきました。事故もなく無事に終了できましたこと改めてお礼申し上げます。またご協力いただいたボランティアの方ありがとうございました。
◯交流サロンの報告
毎月定期的に実施をしている交流会ですが、毎回10名~15名程度の視覚障害者、ボランティア、ご家族の方等に参加をいただいております。内容によって参加者も変わりますので、知らない方ばかりでちょっと心配と思っている方もお気軽にご参加ください。なお3月は「防災」についてのサロンでした。堺市の職員から、防災への取り組みについて話をしてもらいました。職員の原田からは東日本大震災の時の視覚障害者の状況報告をいたしました。また障害全体の情報ということでJDFが作成した「いのちのことづけ」というDVDの視聴も行いました。日点からは防災グッズを送ってもらい、実際に触れながら災害時のイメージを膨らますこともできました。関西でも地震の危険性が言われています。また機会があればこのような企画をしようと思っています。
◯実習生のご紹介
4月1日より、日本ライトハウスから視覚障害者のリハビリテーション訓練をする研修を受けている方が現場実習で週に2回~3回来てもらっています。現在数名のパソコン訓練を職員と一緒に実施しております。一言いただきましたのでどうぞ。
皆様はじめまして。私は山口恵と申します。4月から実習でお世話になっております。実習ではパソコンや点字訓練等を担当させていただいていますが、まだまだ半人前で日々反省の連続です。しかし「反省は次へ繋がるステップだ!!」と思い、一人前を目指して多くの事を吸収していきたいと考えております。センターで沢山の方々にお会いできることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
図書館サービス利用についてお知らせ
◯図書貸出の際のお願い
貸出希望の場合は、本の題名・著者名等をなるべく担当者にお伝え下さい。読みたい本がわからない場合は、ジャンル(例えば歴史もの、推理物、エッセイ等)をお伝え下さいますようお願い致します。なお、図書館では皆様に貸出した本の情報をまとめることは、プライバシー保護の観点からも実施しておりません。可能な範囲で以前の貸出情報を確認いたしますが、ご希望に添えない場合もございますのでご了承ください。
○貸出図書破損等について
最近、貸し出しをした図書の破損(CDの傷、ケースの一部破損)が返却の際に見つかることがございます。皆様には十分注意をしてご利用頂いていると思いますが、後に利用される方が使いやすいように、今後ともご協力をお願い致します。通常ご利用いただく範囲での破損等については問題ございませんが、紛失等については実費弁償をしていただく場合がございますのでご了承ください。
○プライベートサービスについて
以下のプライベートサービスを実施しております。是非ご利用ください。
・プライベート点訳・音訳
ご希望の書籍、書類、説明書等を点訳、音訳いたします。内容によってはお受けできない場合もございますので、まずはお電話にてお問い合わせ下さい。データは必要に応じて、各種メディアにコピー・点字印刷いたします。
・プライベート点字打ち出し
ご希望の点字データを印刷致します。なお、多くの方々にご利用いただく為、一人で多くの印刷を希望される場合はお時間を頂く事がございますので、あらかじめご了承下さい。
点字印刷代 1ページ5円 ファイルが必要な方は1冊300円
・図書データのメディアへのコピー
必要な図書データを各種メディアにコピーいたします。コピー希望の方はメディアをお持ち下さい。SDカード、USBメモリへのデータコピーもいたします。SDカード、USBメモリは空の状態でお持ち下さい。
なお、メディアをお持ちでない方は、CD 1枚80円、カセット1本95円でご用意いたします。
・対面朗読(一部代筆含む)
ご希望の書籍、書類、説明書を代読・代筆いたします。内容によってはお受けできない場合もございますので、まずはお電話にてお問い合わせ下さい。音訳中は各種メディアに録音をしていただくことが可能です。録音機器はカセットテープレコーダーを設置していますが、そのほかはご準備ください。
なお、貸出サービスや各種お問い合わせを含む、図書館内全ての利用時間は、火曜日~土曜日の午前9時半から午後5時までとなっております。
図書館に来館される方へ
堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センターの職員体制について
職員、アルバイトを含め全員で15名です。点字図書館7名。聴覚障害者情報提供施設7名と、全体の事務を取り仕切る1名です。
カウンター前は、聴覚障害者施設職員の机です。点字図書館職員の机は事務所奥になります。聴覚障害者施設の職員も同じセンターの職員ですので直接点字図書館の職員に声が届かない場合はお近くの職員へお尋ねください。また、カウンターでお声をかけられる場合は、例えば「図書館利用の○○」とお願いいたします。また、聴覚施設の職員の中には耳が不自由な職員もおりますので声をかけて頂いても気づかない事がございます。ご理解・ご協力をお願いいたします。
駐車場の使用について
駐車券をカウンターにお持ちください。身体障害者手帳をお持ちの方、ボラティア活動をしていただいた方は無料になります。なるべく、点字図書館職員が無料手続きを致しますが、不在の場合は聴覚障害者施設職員が致しますので駐車券をお渡しください。
食事場所について
センター周辺は飲食店があまり多くありません。プラザの近くでは、5分ほどのところにローソンが1軒とスーパーやパン屋さん等が有ります。お昼を挟まれる方は持参された方が良いかと思います。センターの1階にカフェがございます。お昼のランチ600円です。作業所の方が作ったパンも販売をしております。
飲食できるスペースは4階エレベーター前のホールにございます。簡単な打ち合わせ等にもご利用いただけますのでご活用ください。
アクセスについて
南海バス 堺東駅前バス乗り場より
※下記のどの路線からでもお越しいただけます。
★一番近いバス停へ行きます
2 系統(宮山台経由 泉ヶ丘行: 10 番のりば)
「旭ヶ丘」バス停下車 約 10 m
★少し歩きます
1 系統(西区役所前行: 9 番のりば)
「塩穴通」バス停下車 東へ約500m(徒歩7分)
3 系統(東山車庫前行: 3 番のりば)
「塩穴通」バス停下車 東へ約500m(徒歩7分)
発行 堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター
発行人 岩井和彦
住所 〒590-0808 堺市堺区旭ヶ丘中町4丁3番1号
開館時間 9:00~17:30 休館日 日曜日・月曜日・祝祭日・年末年始
電話 代表 072-275-5024
貸し出し専用電話 072-275-5027
FAX 072-243-2222
E-mail 代表 tento@sakai-kfp.info
貸し出し専用 mailtosho@sakai-kfp.info