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堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センターへようこそ!
このコーナーでは、「眼が見えない・見えにくい」ってどんなこと?についてお話しします。
現在、全国に視覚障害者は、約31万人いると言われていますが、その中には、全く見えない人、周囲が見えにくい人、真ん中が見えにくい人、大きな文字なら読める人、明るいとまぶしい人、白くにごったように見える人など、いろいろな見えにくさの人がおられます。「視覚障害者」といってもその見えにくさと、必要とする支援は十人十色なのです。
また、最近は、中途視覚障害者が増加しています。人生半ばにして視力を失うことは就労や家庭生活の面でもその基盤が崩れることになり、心理的にも大きな打撃を受けることになります。障害告知と同時に視覚障害者リハビリテーション施設や視覚障害者情報提供施設等、社会福祉施設を訪問されることをお勧めします。
当センターでは、専門の相談員が自身の障害を受容することから新たな人生を始める皆様方への支援を行っています。
我が国には「身体障害者手帳」という制度があり、視覚に障害があっても手帳を所持していなければ、法律上は「身体障害者」とは認められません。視覚障害者の場合は1級から6級に分けられており、この障害の程度によって福祉サービスの内容が異なりますが、当センター利用には必須要件ではありません。
「目が見えない」ということは、日常生活を営む上で大きなハンディであり、その中でも「移動」と「読み書き」については決定的な二大不自由と言っても決して過言ではありません。
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移動の不自由さとは、歩行する機能の不自由さではなく、歩く際に必要な視覚的情報が不足することです。
段差や階段、雨の日の水たまり、突然の道路工事による柵の設置や迂回路の出現、視覚障害者用誘導ブロック上の自転車や看板、駅や建物の改修工事、商店の休業や突然の閉店、等々、晴眼者ならほとんど無意識に見ながら活用している様々な情報が、視覚障害者にとっては全く得られない、ないしは不足する状態になります。その結果、移動に大きな不自由を感じたり、危険にさらされることもあります。
すなわち、二大不自由の一つとされる「移動」も、情報の不足によってもたらされる不自由ないし危険と言えます。だからこそ、情報取得のための技術を持つことで「移動」(歩くこと)へのチャレンジをお手伝いします。ガイドヘルパーさんはもちろんですが町中で白杖や盲導犬を使って歩く人を見かけたときにどんな風に声かけをしたらいいかの講習会も行っています。 |
情報の収集は、高度情報化社会と言われる今日、極めて重要なことです。
情報の大部分(一説によると80%)は視覚情報であり、視覚障害者にとって、その情報の大部分を直接摂取することができないか、あるいは摂取することが極めて困難な状況があります。 見えない人・見えにくい人はどのように本を読んだり、テレビを見たりしているのだろう?と不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。
全国各地にある視覚障害者情報提供施設(点字図書館)では、多くのボランティアの協力を得て、点字・音声・拡大文字などによる情報提供を行っています。当センターでも約200名のボランティアさんが点訳・音訳(録音)・図書館サポーターとして日々活動してくださっています。
全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)が運営する「サピエ」は多くのデジタル図書をインターネットで提供していますので、1万人以上の視覚障害者が利用しています。当センターを通じて登録して頂くと「サピエ」が無料で利用可能となります。 |
最後に、ホームページをご覧いただいたみなさんへのお願い
本欄を覗いてくださりありがとうございました。みなさんが眼が見えない・見えにくい」人(視覚障害者)のことを知ってくださり、視覚障害者にとって、一人の人間としてそれぞれの地域(私たちの堺市において)で自立した生活を営むことが出来るよう、また共生社会の実現に向けて、当センターの仲間として一緒に歩んでいただけませんか! |
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